計画研究

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A01班

クロススケール細胞計測を可能にする最先端技術開発

A01班では、細胞内微細構造・生体高分子複合体の構造・動態をクロススケールで観測するための最先端技術を開発します。計画班には、クライオ電子顕微鏡、超解像イメージング、In-cell NMR、In-cell AFM、大規模計算科学の技術が含まれます。さらに技術を拡張するため、例えば、定量的プロテオーム解析、複数の細胞内可視化技術をシームレスで行うための分子標識技術、目的の細胞内区画に生体高分子を自在に送達する技術、X線など他の光源を利用した細胞内構造動態解析技術、電顕画像等のビッグデータを解析するための計算科学技術などの開発に取り組みます。

A02班

クロススケール細胞計測による新生物学展開

A02班では、A01班の計測技術を利用して、生物・医学的重要課題を解明することを目指します。計画班には、「疾患のもととなるタンパク質の構造異常・品質管理」「細胞や発生の向きを決めるプロセス」「膜の形・トポロジーを制御する過程」の研究課題が含まれます。さらに対象とする細胞生命現象の枠を拡げ、例えば、細胞分化・リプログラミング、細胞間コミュニケーション(シナプス形成を含む)、細胞内液−液相分離など、未だメカニズムが十分に解明されていない重要な細胞現象の解明を目指します。これにより、細胞内分子構造動態解析から疾患発症メカニズムの解明につながることを期待しています。